10月に行われる東京の展覧会情報をご紹介。
// HOW TO COOK DOCOMODAKE? Docomodake Art Exhibition in ICC Oct.3-13 2008

ドコモの看板キャラクターであるドコモダケを様々なクリエーターが「素材」として捉え個性的に「料理」してしまう展覧会。昨年10月にニューヨーク SOHOで開催され、10日間という短い開催期間で6500人を超える入場者を記録し大好評だった展覧会が日本に逆輸入されました。
参加アーティストにはイラストレーターの黒田潔氏、都市をまるでミニチュアのように写しだす写真家・本城直季氏なども参加しており、昨今いくつも行われているキャラクターRemixとの差別化に期待が持てるのか気になるところです。
// 「白」原研哉展

『デザインのデザイン』以来の書き下ろしで今年8月に発売された『原 研哉 「白」
』に関連した展覧会。
「余白」を追求し続ける氏の姿勢を実際に現在までに手がけてきたエディトリアル、プロダクト等の制作物の向こうに感じられるイベントですね。個人的に感動した桝一市村酒造場白金のパッケージングに強い興味を覚えます。
// Helvetica 『A tribute to Typography ~ ヘルベチカの過去・現在・未来』展

産み出されてから半世紀を経てなお、世界中で愛されている書体Helvetica。その開発当時の貴重な資料をはじめ、印刷の歴史、同書体を使用してデザインされた制作物を展示。ひとつの書体が時代にどのような関わりをしてきたのかを探ります。
デザインの王道とも言える書体だけに、参加デザイナーも非常に豪華(服部一成、groovisions、古平正義、菊地敦己、平林奈緒美、大日本タイポ組合、岩淵まどか他)。会場がラフォーレミュージアム原宿というのがミソで、新しい流行渦巻く都市の中心地で、歴史ある書体の歩んできた時代を辿る貴重な体験が得られることでしょう。
入場料は300円、ただし小学生以下、またはラフォーレカード会員は無料です。
// 企画展「NEO JAPAN STYLE PACKAGE」

パッケージデザインの新しい可能性を探る目的で2005年よりスタートした展覧会。4回目に当たる今年は「NEO JAPAN STYLE PACKAGE」をテーマに日本の伝統をふまえた新たな発想によるパッケージ作品を展示。
日本を代表する企業のデザイナーが表現する「NEO JAPAN STYLE」を、竹尾ならではの素材感とともに味わう展覧会。
会場の竹尾 見本帖本店は土・日・祝がお休みなので、他展覧会に比べハードルは高めですが、見本帖自体が素材体感を提供するひとつの常設展示と考えればお昼時間を潰したり、仕事を早く切り上げて訪れる価値のある場所なので、是非足を運びたいですね。(私含め)
私は先月9月にG/P galleryで行われていた中島英樹氏の展覧会や、スタジオジブリ・レイアウト展を訪れ、非常に良い刺激を貰いました。
Webや作品集を眺めるだけではなく、実際に足を伸ばし、目で、皮膚で、感性で何かをキャッチする時間は貴重なものだと思います。皆さんも是非、素敵な秋の時間をお過ごしください。
// デザインフォーラム TDC DAY 2008
今年8回目を迎える東京タイポディレクターズクラブ(東京TDC)主催のデザインイベント、TDC DAYが4月6日(日)、女子美大杉並キャンパスで開催されます。
今年は初の東京TDC賞2008・全受賞者が国内外から登壇とのことで、見逃せない内容です。
長丁場が当たり前のこのイベントですが、今年は総計6時間半にも及ぶセッションが予定されているとのこと。みなさん覚悟して行きましょう。私は毎年腰が痛くなります(笑)
開催概要は以下の通り。
デザインフォーラム TDC DAY 2008
- 日時
- 4月6日(日)12:30pm~7:00pm(開場11:45am)
- 会場
- 女子美術大学杉並キャンパス 4号館「4401教室」
東京都杉並区和田1-49-8
営団地下鉄丸ノ内線「東高円寺駅」下車徒歩8分- 参加料
- 一般 2,500円 学生 2,000円 (先着・事前申込み制)
- 申し込み方法:
- 「TDCDAY参加希望」というサブジェクト名で、info@tdctokyo.orgまでe-mailで。
お名前・ご住所・電話番号・一般か学生(学校名+学年)を明記ください。
お一人のお名前のメールで一席のお申し込みが可能です。- インフォメーション URL
- 企画概要ページ
- PDF版フライヤー
- プログラム
- 1)チャオ・シウロン Chao Sioleong(中国・マカオ)
- 2)グアン・ユー Guang Yu(中国・北京)
- 3)フェルナンド・デ・メーリョ・ヴァルガス Fernando de Mello Vargas(ブラジル/イギリス在住)
- 4)ボリス・シュヴェージンガー Borries Schwesinger (ドイツ/イギリス在住)
- 5)中島英樹+鳥海修+祖父江慎
- 6)チェル・エクホルン+ジョン・フォース, Non-Format (イギリス+アメリカ)
- 7)ジョナサン・ハリス Jonathan Harris (アメリカ)
- 8)服部一成+北川一成+佐藤卓
セッションの面々を見ていて、大きなお世話ですがかなり心配なのが5)中島英樹+鳥海修+祖父江慎のセッション。高確立でカオスになること請け合いの布陣な気がしてならないんですが、大丈夫なんでしょうか…(仕事人としては皆さん凄い人ですよ勿論)。
昨年HIGH5でもハイレベルなセッションを展開してくれたNon-Format、新作見れたりするのでしょうか。楽しみであります。HIGH5のレポート書いてない事に関しては本当に申し訳ありません。(笑)
それではみなさま、会場でお会いしましょう。
11月26日から銀座・新橋にあるクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンの2つのギャラリーで、恒例の年末チャリティー企画展が開催されています。これは国内外の作家288名がデザインしたアイテムを販売し、その収益をユニセフに寄付するというもの。17年間続いてきたこの企画、今年のテーマは「カップ&ソーサー」。
販売価格も3500円と、アート作品と捉えれば許容範囲と言える価格。いままで知ることのなかったクリエイターとの出会いの場としても非常に価値のある企画展と言えるでしょう。
// '07年末チャリティー企画
290人のクリエイターによるオリジナルカップ&ソーサー展 「お茶にしませんか?」
クリエイションギャラリーG8 出品作品

G8には広告・エディトリアル・写真・映像など、様々な分野からそうそうたるメンツが出品しており、そのバリエーションたるや凄まじいものがあります。今回、諸般の事情で個人的に大変尊敬しているアートディレクター中島英樹氏が参加していないのは残念ですが、それを差し引いても魅力的なラインナップです。
ガーディアン・ガーデン 出品作品

また、ガーディアン・ガーデンには主にイラストレーターの作品が並びます。当blogをご覧の方にはお馴染みの黒田潔さん(サイトのWORKSで当企画展に出品した作品を見ることが出来ます)なども名を連ねており、普段雑誌等で何気なく目にしていたイラストの生みの親に出会えるかもしれませんね。
'07年末チャリティー企画
290人のクリエイターによるオリジナルカップ&ソーサー展 「お茶にしませんか?」
- 日時
- 2007年11月26日(月)~ 12月22日(土)
- 11:00a.m.-7:00p.m.
- 日・祝日休館
- 会場
- クリエイションギャラリーG8
ガーディアン・ガーデン- 入場無料
- 販売価格
- 販売価格:各3,500円(全て予約注文販売となります)
- 注意事項
- 本展覧会の会期中は土曜日も開館します。
- 企画展URL
- 企画概要ページ
- PDF版パンフレット via.ビビデアート BiBi de Art
以前、当blogでも取り上げたルミネの仕掛けたクリスマスやゴミ袋のデザインなどにも通じることですが、私は現在、デザインによって満足感を得ること、そしてその行動がほんの少しでも何かに役立てられるというサイクルに注目しています。
何を思って300名近くのクリエイターが無償で作品を提供したのか、そのことを考えることが大事ですね。このカップでお茶でも飲みながら。
一つ前のエントリでも触れましたが、工事中だった新宿駅などのインフォメーションの役割を独自のタイポグラフィで担った佐藤修悦氏の初作品展に足を運んできました。こじんまりとした空間を埋め尽くす、修悦体と名づけられた文字達の独特のパワーに圧倒されながら、佐藤氏の人柄や奥深さを感じられた作品展でした。
新宿・日暮里駅の構内壁面といえば、広告価値としては非常に高い場所です。そこを『人々の誘導のために自分が出来ることをしただけ』という気負いのない姿勢で「ガムテープで文字を作る」という行為をやり続けたこと。
商業としてのデザインやタイポグラフィではなく、かといってアート作品でもない。純粋なインフォメーションが作品になり得たことは、私たちにとって非常に大きな意味を持つのではないでしょうか。少なくとも私は『やられた!』と思いました(笑)
バシバシ撮影をしようと思っていたのですが、諸般の事情があり色んな意味で瀕死のサイバーショットでの撮影になってしまい、あまり枚数は撮れませんでした。
クオリティ的にも良いものではないですが、会場の様子を少しでも伝えられたらと思いFlickrにアップしました。
会場で販売されていたグッツは、主催のトリフォーのサイトから購入できるので、残念ながら会場に足を運べなかった方は是非。私はDVDとミニブックを購入しました。近しい人は声かけていただければお貸ししますよ。
CAUTION!
データーベースをMySQLからSQLiteに変更して、データをなんとか書き戻しました。
復帰後に頂いたコメントは全て復活しているはずです。皆様後心配おかけしました。過去のエントリデータは少しずつ書き戻して行きたいと思います。
お久しぶりです。
この夏はROKIN JAPAN FESTIVAL 2007に三日間日帰りで参戦したり(馬鹿)、知人のお手伝いで2冊ほど本を執筆しました(名前は外してあります)。ある意味「意識的に」デザインやアートから離れた位置にいた訳ですが、色々思うところがあり葛藤中です。
その想いをクリアにするためにも、良いものを見てこようとある展覧会に行って来ます。かなり会期的にギリギリですが夜まで開催されているので会社帰りに駆け足で。
改修中の駅を利用する人々を誘導するために、駅警備員・佐藤修悦氏により施された個性的な案内テープ文字。現在、その書体は「修悦体」と呼ばれ、ジワジワと認知度を上げています。
首都圏で新宿や日暮里駅を利用していた人以外にも、PingMagやデイリーポータルZでも取り上げられたので、ご存知の方多いかと思います。
その佐藤修悦氏の作品展が高円寺で開催されています。会期は5日・21時まで!
私も通勤で毎日「修悦体」を目にし、強烈なインパクトを受けていた人間なので、非常に楽しみです。カメラを持って会場に足を運ぶ予定なので、拙いながらレポートをアップ予定。今回はちゃんとします!(笑)
- 会期
- 8月26日(日)- 9月5日(水)※会期延長、5日まで
- 時間
- 14:00 - 21:00(予定)
- 会場
- 東京高円寺 古着屋素人の乱シランプリ(開催期間は完全に展示会場となります)
東京都杉並区高円寺北3-12-1
地図 / Google Map- 連絡先
- トリオフォーの山下陽光氏まで(090-6044-0140)
- 入場料
- 無料
- 主催
- トリオフォー
CAUTION!
MovableTypeのアップデートの際、設定を誤り旧データーベースへアクセス→復帰後のエントリ・コメント・トラックバック消失という惨事が起こりました。
エントリは何とか救出・再投稿いたしましたが、パーマリンク・アーカイブパス等、かなり不安定な状態です。この期間にコメント・トラックバックいただいた方には大変ご迷惑をおかけいたしまた。
復旧にはもうしばらくお待ちください。cgi上書きは怖すぎますね・・・
先日もお伝えした、稲葉英樹氏の作品展HIDEKI INABA EXHIBITION 「GRAPHIC LINE」の関係者の方から、作品画像を提供していただきましたので、掲載したいと思います。(ご協力ありがとうございました。|カラーマネジメントをsRGBに変更して色補正しました。)
そしてミニNewsとして、稲葉氏のサイトがプチリニューアルしていました。WORKSなどのコンテンツも出来たので、今後が楽しみです。
GAS BOOK、Atmosphere、SAL magazine、+81などの紙面を手がけ、最近では流行通信のアートディレクション、GAS BOOK 24の発売などで活躍中の稲葉英樹氏。私はmixi内で稲葉英樹コミュニティの管理をしていない管理人(笑)なのですが、そのなかで新しい作品展の告知がありましたので、blogにもポスト。
稲葉英樹|HIDEKI INABA EXHIBITION 『GRAPHIC LINE』
- 会期
- 2007年6月1日(金)- 10日(日)
- 時間
- 10:00 - 20:00(19:30最終入場、最終日のみ最終入場17:30、閉場18:00)
- 会場
- シュウ ウエムラ ビューティーブティック表参道本店2階
〒150-0001東京都渋谷区神宮前5-1-3
TEL:03-3486-0048
地図>>Google Map- 入場料
- 無料
- 主催
- シュウウエムラ化粧品
今回の作品展はシュウ ウエムラとのコラボレーションの一環として企画されたもので、アートワークが化粧品のパッケージを越えて、ブティックのシックな空間の中に展開していくそう。また、来場者は展示されたカードサイズの作品の一部がプレゼントされる嬉しい企画も。(数量限定につき先着順)
オフィシャルサイトで何も触れられていないところが稲葉氏らしいなぁという感じですが、パッケージデザインとアートワークの棲み分けなども興味深いですので、お近くの方はぜひどうぞ。
週末を利用して、恩師と尽きない話をしながらWAKO WORKS OF ARTで行われているJames Welling - New Photographsに足を運んで来ました。
歩むごとに床の軋む音が響き、一面のガラスから差し込む光がそれすらも作品の要素であるようにマッチした、とても簡素でシンプルな展示会。
James Wellingは新作ごとに作品から受ける印象がかなり変わる写真家という印象だったのですが、実際に作品を目の当たりにすると 陰影やかたちの捉え方はやはりこの人なんだな、と実感させられました。
今回のメインラインは、このエントリの写真にも使っている「Flowers」ライン。カメラで被写体を捉えるのではなく、白黒のフィルムに花を置き感光させたものに光を構成する7原色(虹の色ですね)を用いてプリントしたもの。
淡さと濃さが同居した、とても面白い仕上がり。ちょっとAdobe Illustratorのパッケージ思い出したりしながら見ていました(笑)
ピントすら合わせられない白と黒の世界に、虹のパレットで色を乗せて写真を焼き上げていく感覚は、きっと独特なのでしょうね。 素敵な時間でした。
連休を利用して、恩師と共に六本木AXISにて行われていたBRAUN展に足を運んできました。
備考:
BRAUN Design World
50 Years Braun Design Innovation
待ち合わせ場所だったTUTAYA TOKYO ROPPONGIでは、佐藤卓デザインの携帯電話やFordのNew FOCUSが展示されていて、相変わらず飽きの来ない待ち合わせ場所だなぁと関心。
本題のブラウン展ですが、会場の隅々にまで広がる確固たるデザインへの必然・信念が心地のよい展覧会でした。
ブラウンという会社は、つい最近まで私にとって「ひげそりの会社」でした。(ブラウン = 朝サラリーマンに髭を剃ってもらい、白い板に剃れた髭を叩き付ける、”アノ”CM。)これは私が無知だった事は勿論否めないのですが、近年の日本でのブランディングの方向性と、ブラウン社が育んできたブランドとの決定的な差異が根底にある気がしてなりません。
そんな印象だった会社の産み出し続けてきたプロダクト。目の当たりにするや否や、そのあまりのストイックさに恩師と感動しきりでした。二人して本当にその場所から動けなくなってしまて、ちょっと困ったくらいです。
ちょうどTUTAYAで佐藤卓デザインの携帯を見た後だったからかもしれませんが、特に初期のシェーバーのデザインは、そのまま今の携帯電話に応用できるものばかり。たとえばBRAUN Design Worldページのシェーバーなどなど。
機能や性能、独りよがりなデザインを押し付けることなく、限界にまで弾き絞った簡潔さと美。それがこの展示会の製品達には溢れていました。先日ご紹介したBalance in Design 美しくみせるデザインの原則でも取り上げられていたコーヒーメーカーなども、実際に実物を見ることが出来て良かったです。
「ひげそりの会社」だとばかり思っていた会社に、惚れこんでて帰って来てしまったのですから、完敗でしたね。
会期は10/16までなので、今週末にもう一度足を運ぼうかと思っています。絆されるのではなく、背筋を正してくれるデザインの空間。 それを味わう六本木の週末も、なかなか素敵な過ごし方かもしれませんね。